Goin’ Up Yonder / Tramaine Hawkins(Walter Hawkins)

天国回帰を日常会話的表現で歌った名曲
「Goin’ Up Yonder」は、ゴスペルミュージックの伝説的なアーティスト、Walter Hawkinsによる楽曲です。この曲は、キリスト教の信仰と希望、そして天国への旅立ちをテーマにしています。ゴスペル音楽は、しばしば聖書の教えや信仰生活の深い感情を、音楽を通じて表現するジャンルです。
この曲の中で、Walter Hawkinsは、人生の困難や挑戦に直面しながらも、そのすべてを乗り越えて、最終的には天国で神と共に過ごすことを願っています。歌詞は、現世の苦しみや痛みを耐え忍ぶキリスト教徒の姿勢を示しており、「神が与えてくださる恵みによって、このレース(人生)を走り続ける」というメッセージを込めています。
「Goin’ Up Yonder」というフレーズ自体は、「天国へ向かう」という意味で、キリスト教徒がこの世を離れた後に、天国で神と共に永遠の命を享受するという信仰を象徴しています。この歌は、信者の間でよく知られており、多くの教会やゴスペルコンサートで歌われています。
Walter Hawkins やEdwin Hawkins、Andrae Crouch など70年代に活躍したアーティストの特徴として、このような天国回帰のような重くなりがちな霊的テーマを、日常的な言葉で表現しているということが挙げられます。これはのちに続くKirk Franklin などの、生々しい感情表現(リアリティ)へと受け継がれています。
無理やり歌詞解説(和訳)
この歌詞解説は、「こう解釈すべきだ」というようなものではなく、BEE校長が長年の興味として行っている 1行ごとに聖句に照らし合わせてみたら、そこには個別の意味が存在するんじゃないかという「検証」です。 これによりサティマイのメンバーさんが曲を歌う時の「景色」や「色」に繋がればいいなと思い書いています。
- “If you want to know Where I’m going? Where I’m going, soon”(わたしはどこへ向かうのか・・もうすぐ私はどこに行こうとしているのか教えてほしい?)
- “If anybody ask you Where I’m going Where I’m going soon”(誰かがもしどこに向かっているのか・・君はもうすぐどこに行くの?と尋ねられたら・・)
- 「ヨハネの福音書」14:2-3: 「わたしの父の家には多くの住まいがあります。もしそうでなければ、わたしはあなたがたに言いましたでしょう。わたしはあなたがたのために場所を用意しに行きます。そして行ってあなたがたのために場所を用意したならば、再び来てあなたがたをわたしのもとへ迎え、わたしがいる所にあなたがたもいるようにします。」
- “I’m goin’ up yonder To be with my Lord”(私はあちらへ行くのです、主と共にいるために)
- 「フィリピの信徒への手紙」1:23: 「私は両方の間で引き裂かれています。私は逝去してキリストと共にいることを望んでいます。それははるかに良いことです。」
- “I can take the pain, The heartaches they bring”(私は痛みに耐えられる、それらがもたらす心の痛みに)
「ヤコブの手紙」1章2-4節:「わたしの兄弟たちよ。あなたがたがさまざまな試練に会うときは、それを純粋な喜びと思いなさい。あなたがたが知っているとおり、信仰が試されることによって忍耐が生まれます。だから、忍耐によってその働きを完全にし、あなたがたが完全で欠けるところがないようにしなさい。」 - “The comfort in knowing I’ll soon be gone”(心地よささえ感じる(知る)、私はもうすぐここを去るのです)
「コリントの信徒への手紙二」5章1節:「わたしたちは、地上のこの天幕が取り壊されたとしても、神からの建物、手によって造られない永遠の家を天に持っていることを知っています。」 - “As God gives me grace, I’ll run this race”(神様が恵みをくださったから、私はこのレースを走りぬくでしょう。)
「ヘブル人への手紙」12章1節:「このようにして、わたしたちを取り巻くようにして立っているこれほどの多くの証人を見て、わたしたちはすべての重荷を脱ぎ捨て、また、絡み付く罪を脱ぎ捨てて、目の前に置かれた競走を忍耐をもって走りぬこうではありませんか。」 - “Until I see my Savior Face to face”(救い主と向き合う日まで・・・)
「コリントの信徒への手紙一」13章12節:「今わたしたちは鏡に映る姿を見ているが、そのときには直接対面することになる。今は部分的にしか知ることができないが、そのときには、私が完全に知られているように、私も完全に知ることになる。」 - “I’m goin’ up yonder, To be with my Lord”(私は天国に旅立つのです。主と共にいるために)
「フィリピの信徒への手紙」1章23節:「私は両方の間で引き裂かれています。私は逝去してキリストと共にいることを望んでいます。それははるかに良いことです。
たくさんのアーティストに歌い継がれています
このテイクは少し特殊です。コロナ禍の2020年に、ネットフリックスのオリジナル・コンテンツ「グリーンリーフ」のキャストがこの曲をリモート作品として仕上げています。なんと冒頭のリードはトラメイン・ホーキンス本人です。このドラマはアメリカのメンフィスでメガ・チャーチを運営する家族のドラマですが、制作は黒人社会に多大な影響力を持つ「オプラ・ウィンフリー(キャストとしても登場)」、他にはCECE WINANS の姪っ子のデボラ・ジョイ・ワイナンスもまあまあの汚れ役で出演してるし(というか、全員ある程度は汚れ役です)、カーク・フランクリンやメアリー・メアリーもちゃんとゴスペル・アーティストとして本人役で出演しています。めちゃおもろいです。
お次はマライア・キャリーですね。いわゆるショート・ヴァージョン(試作品的)です。ゴスペルを歌う彼女の映像はいくつかありますが、ゴスペル・アルバムはありませんね。出してほしいものです。きっと素晴らしいでしょう。
投稿者
kingbee33@gmail.com
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