大人の為の部活系ゴスペルSatisfy My Soul(サティマイ)です。大阪中津・豊中・神戸元町・京都・博多天神・東京高田馬場・名古屋で練習しています♪

Lord Keep Me Day By Day / Albertina Walker

ゴスペル・スタディ

1958年にキャラバンズによって録音された「Lord Keep Me Day By Day」は、アフリカ系アメリカ人ゴスペル音楽における重要な賛美歌となりました。キャラバンズは1940年代後半、ロバート・アンダーソンのバックシンガーとして結成され、シカゴとノースウエスト・インディアナ出身のメンバーで構成されていました。彼女たちはアンダーソンと共に、独立系レーベルであるミラクル、プレミアム、ユナイテッドで録音を行い、1952年にはアンダーソンから独立してキャラバンズとしての活動をスタートしました。

サヴォイ・レコードとの契約を結んだ1958年は、グループにとって大きな転機となりました。エディ・ウィリアムズが作曲し、ピアノを演奏し、リードボーカルを務めた「Lord Keep Me Day By Day」を含む8曲をニューヨークで録音しました。この曲は、当時のアフリカ系アメリカ人の生活の厳しさを反映しており、特に「I’m just a stranger here/Traveling through this barren land」という一節は、隔離された生活や社会的不平等への言及と捉えられました。

キャラバンズは、アルバーティナ・ウォーカーのリーダーシップの下、1960年代を通じてゴスペル音楽界での成功を築き上げました。彼らの音楽は、教会での歌唱経験に基づく独特のハーモニーと表現力豊かなデリバリーが特徴で、多くの人々に愛されるようになりました。また、キャラバンズは多くのメンバー変更を経験しながらも、その人気を維持し続け、ゴスペル音楽のスーパーグループとしての地位を不動のものにしました。

無理やり歌詞解説

この歌詞解説は、「こう解釈すべきだ」というようなものではなく、BEE校長が長年の興味として行っている 1行ごとに聖句に照らし合わせてみたら、そこには個別の意味が存在するんじゃないかという「検証」です。 これによりサティマイのメンバーさんが曲を歌う時の「景色」や「色」に繋がればいいなと思い書いています。

Lord, keep me day by day,
主よ、日々私を守りたまえ、
詩篇 119:9-11 「どうしたら若者がその道を清く保つことができるでしょうか。あなたの言葉に従ってそれを守ることによります。」
この歌詞は、日々の生活の中で神の御言葉に従って生きることの大切さを表しています。神の教えに基づき、純粋で完璧な道を歩むことを願っています。

in a pure and perfect way.
純粋で完璧な方法で。
詩篇 18:30 「神の道は完全です。主の言葉は精錬されています。」
純粋で完璧な生き方への願いは、神の完全な道に従うことを通じて実現されるという信仰を表現しています。

I want to live, I want to live on
生きたい、生き続けたい
in a building not made by hand.
人の手によらない建物の中で。
ヘブライ人への手紙 9:11 「キリストが来られたのは、人手によらない、すなわちこの創造された世界に属さない、より大きく完全な幕屋をもって…」
この部分は、天国や永遠の命の象徴である「人の手によらない建物」への憧れを歌っています。地上の物質的なものを超えた、神によって用意された永遠の住まいへの希望を示しています。

Lord, keep my body strong
主よ、私の体を強く保ちたまえ
so that I can do no wrong.
そうすれば、私は罪を犯さないでしょう。
詩篇 119:11 「あなたの言葉を私の心にしまい、あなたに対して罪を犯さないようにしました。」
この歌詞は、罪から遠ざかり、神の御心に従うために、身体的な強さと霊的な力が必要であることを表しています。

Lord, give me grace just to run this Christian race
主よ、このキリスト教の競走を走るためだけに恵みを与えてください
to a building not made by hand.
人の手によらない建物へと。
ヘブライ人への手紙 12:1 「…我々もまた、周りにこれほど大勢の証人を持っているので、身にまとうすべての重荷と、容易に絡みつく罪とを脱ぎ捨て、我々の前に設けられたレースを忍耐をもって走り抜こう。」
キリスト教徒の人生を「レース」と見立て、その道のりを走り続けるためには神の恵みが必要であると歌っています。最終的な目標は、「人の手によらない建物」、つまり天国への到達です。

I’m just a stranger here,
私はここではただの旅人、
traveling through this barren land.
この不毛の地を旅しています。
Lord, I know there’s a building somewhere,
主よ、どこかに建物があることを知っています、
a building not made by hand.
人の手によって建てられたものではない幕屋が。
ピリピ人への手紙 3:20 「しかし、私たちの国籍は天にあり、そこから救い主である主イエス・キリストを待ち望んでいます。」
この部分は、地上での生活が一時的なものであり、真の故郷は天国であるという信仰を歌っています。地上は「不毛の地」と表現され、本当の目的地は「人の手によらない建物」、すなわち神の作りし永遠の住まいであることを示しています。

「Lord Keep Me Day By Day」は、その後も多くのアーティストによってカバーされ、アフリカ系アメリカ人のキリスト教コミュニティ内で広く歌われ続けています。キャラバンズやそのメンバーが音楽界に与えた影響は計り知れず、彼らの楽曲は今日でも多くの人々にインスピレーションを与え、支えとなっています。エディ・ウィリアムズの作曲したこの賛美歌は、ゴスペル音楽の不朽の名作として、そのメッセージと感動を未来の世代にも伝え続けるでしょう。