ブラック・ゴスペルの根っこ | S.M.S GOSPEL STUDY ゴスペルの歴史と背景
S.M.S GOSPEL CHOIR メンバーのためのゴスペル勉強ルームです。
17世紀の三角貿易 | S.M.S GOSPEL STUDY ゴスペルの歴史と背景
北アメリカ大陸における奴隷制度はコロンブスによる新大陸発見(1942年)の翌世紀、1500年代から始まったと言われているが、コロンブス自身も奴隷商人の肩書を持っており、彼の航海日誌にははじめて原住民(アラワク族インディアン)と出会ったときのことをこう記述している。「彼らは武器を持たないばかりかそれを知らない。私が彼らに...
Amazing Grace ~ 元奴隷船船長が書いた名曲 | S.M.S GOSPEL STUDY ゴスペルの歴史と背景
日本で「ゴスペルの曲で一番に思い浮かぶのは?」と質問すれば、たぶんこの曲が一番多いと思われる。作詞者ジョン・ニュートンは1725年、イギリスに生まれた。母親は幼いジョンに聖書を読んで聞かせるなど敬虔なクリスチャンだったが、ジョンが7歳の時に亡くなった。成長したジョンは、商船の指揮官であった父に付いて船乗りとなったが、さ...
アメリカにおける奴隷制度のはじまり | S.M.S GOSPEL STUDY ゴスペルの歴史と背景
アメリカはコロンブスによって新大陸として発見され(この言葉はキリスト教国側から観ただけの言葉。先住民にとっては発見もクソもない)1776年に独立するまでの間は、イギリスやスペインなどの植民地であった。先住民と争い制圧した未開の地を開拓するのには多大な労働力を必要としていたため、当初は本国から貧しい者や他の植民地からの捕...
ワーク・ソングという音楽スタイル | S.M.S GOSPEL STUDY ゴスペルの歴史と背景
いつの時代であっても、たとえ国が戦争の真っただ中で明日への希望が見えないとしても、歴史上絶対に失われなかったもの。その一つに「音楽」があります。過酷な奴隷生活の中、奴隷たちには二つの音楽がありました。それは「ワーク・ソング(労働歌)」とそしてもう一つは「スピリチュアルズ(黒人霊歌)」です。ここからの解説は音楽に関する総...
黒人奴隷とキリスト教信仰 | S.M.S GOSPEL STUDY ゴスペルの歴史と背景
1600年代アメリカにおける白人の入植者たちの多くは、非常に敬虔なクリスチャンでした。彼らの多くは当時本国ではマイノリティとして迫害されていたプロテスタント教派が多く、逆にそれだけに宗教的自由に対しての強い願望を持っていました。また人生の新たな展開となるアメリカへの入植という過酷な将来に対して、それは単なる人生の選択で...
魂の安らぎの場所~ハッシュ・ハーバー | S.M.S GOSPEL STUDY ゴスペルの歴史と背景
白人奴隷主によって強制的にキリスト教に改宗させられた黒人奴隷は、日曜礼拝に連れて行かれそこで聖書に書かれていることを学びます。集団生活のルールとして奴隷主の都合のいい形に歪められた内容ではありましたが、奴隷たちはそこで歌われた賛美歌を耳にします。アフリカから連れてこられた第一世代の人たちは英語で書かれた文字も読めません...
アメリカ独立戦争とあらたな試練 | S.M.S GOSPEL STUDY ゴスペルの歴史と背景
アメリカ東部沿岸にあったイギリス植民地領は本国イギリスによる植民地課税に反発、有名な「ボストン茶会事件」など、本国の増税をもくろむ様々な法の成立に対し、植民地商人の怒りは頂点に達しました。1775年、大規模な軍事衝突が始まりましたが、当時のアメリカ植民地には正式な軍隊などはなく、各植民地の民兵隊がイギリス正規軍と戦いま...