Alabaster Box / Cece Winans 歌詞和訳

コロナ禍においてゴスペルの必要性を再確認!
人生では思いがけない苦難が突然襲ってきたりします。記憶に新しいところでいうと「コロナ禍」は本当に多くの人がいろんな形で行動の自由を抑制され、精神的、経済的にも大きな重荷を背負いました。
私たちゴスペルを歌うものは、その活動自体が反社会的行為のように扱われ、「不要不急」の代名詞のように言われました。それ自体は非常につらいことでしたが、個人的には活動が出来なかったその時期に、多くのゴスペル曲を聴き、そしてその曲たちの持つ力に励まされたり癒されたことは、その後の人生の大きな支えとなっています。
全世界が不安に包まれたあの時期に、あらためて私は「ゴスペル」の力を再認識させてもらった気がしますし、今後も全世界にこの音楽は必要なものであるという確信を持つことができました。
CeCe Winans の傑作中の傑作!!
コロナ禍の以前からこの曲は自分にとって特別な力を持っていましたが、苦境の中であらためて聴くとこれはもう音楽とか、ゴスペルとかそのような括りではなく「神の言葉」として届けられたとしか思えませんでした。
それまで自分の信仰心に対して、何度も何度も自分で疑う場面がありました。誰かと比べて自分を見たとき、「俺ってほんとに主を信じてるって言っていいのかな?」なんてことは何万回も思いましたし、実際にやめていった生徒さんなんかも、「ほかのゴスペルの指導者は私のために祈ってくれたけど、Bee先生はそうはしてくれなかった」と言われたこともあります。
僕が長い間どうしてもクリスチャンのコミュニティに近寄れなかった理由の一つが「他人の裁きの視線」でした。
僕は自分の暮らしの中で、主に問いかけることは多くありますが、どちらかというと他人の前でその時間を共有したりすることは苦手ですし、その必要性もあまり感じません。僕にとって主との関わりは「1:1」の時だけがリアルであって、それ以外は少しだけゴスペル指導者としての「パフォーマンス」が乗っかってしまいます。誰から強要されているわけでもないですけど、これは自分の「エゴ」なんでしょうね・・・。
こんな僕だから、このCeCe Winans の「Alabaster Box」は、心の支えを通り越して「救いの言葉」として胸に突き刺さりました。
一般的な真面目なクリスチャンから見れば解釈は間違ってるかもしれませんが、この歌詞に救われる人って多いんじゃないかなって勝手に思ったりしてます。
無理やり歌詞解説
The room grew still as she made her way to Jesus
彼女が、ジーザスに歩み寄った瞬間、部屋は静まりかえった。
She stumbles through the tears that made her blind
涙で目が見えなくなった彼女は、つまずきながら進んだ
She felt such pain, some spoke in anger
彼女は心に大きな傷を負った。それは一部の人々が怒りをあらわにし、
Heard folks whisper, “There’s no place here for her kind”
「彼女のような者がここにいるべきではない」と、ささやいた陰口を聞いたから・・・。
Still on she came through the shame that flushed her face
それでも彼女は、顔を赤らめながら恥ずかしさを乗り越えて進んだ
Until at last, she knelt before His feet
そしてついに、彼女はイエスの足元にひざまずいた
And though she spoke no words, everything she said was heard
彼女が言葉を発しなくても、彼女の言いたいことはイエスにすべて伝わった
As she poured her love for the Master, from her box of alabaster
彼女はアラバスター(大理石)の壺から、主人への愛を注いだ
ルカの福音書 7:37-38 「そして、見よ、その町にひとりの罪深い女がいて、イエスがパリサイ人の家で食卓についておられることを知り、香油の入った大理石の壺を持って来て、後ろから泣いてイエスの足もとに寄り、涙でその足を濡らし、髪の毛でぬぐい、その足に接吻して香油を塗った。」
この歌詞は、罪深い女がイエスに近づき、香油を注ぐエピソードを描いています。この行為は、彼女の深い後悔とイエスへの愛を象徴しています。周囲の人々は彼女を非難しましたが、イエスは彼女を受け入れ、彼女の罪を許しました。これは、悔い改めと許しの重要性を教えるとともに、イエスの無条件の愛と受容を強調しています。
And I’ve come to pour my praise on Him
そして私は、イエスに賛美を注ぎに来ました
Like oil from Mary’s alabaster box
マリアのアラバスターの壺の油のように・・・。
Don’t be angry if I wash His feet with my tears
だから私が涙でイエスの足を洗っても怒らないでください
And I dry them with my hair
そして髪でその足を拭きます
You weren’t there the night He found me
ジーザスが私を見つけてくれた夜に、あなたはそこにいませんでした
You did not feel what I felt
あなたは私が感じたものを感じませんでした・・・
When He wrapped His love all around me and
ジーザスがその愛で私を包み込んだときに・・・
You don’t know the cost of the oil
あなたはその油がいかにわたしにとって貴重なものであったかを知りもしなかったのです・・・
In my alabaster box
私の・・・アラバスターの壺の中にある思いを・・・・
ヨハネの福音書 12:3 「すると、マリアは純粋で非常に高価なナルドの香油を一リットル取って、イエスの足に塗り、自分の髪でその足をぬぐった。そして、家は香油の香りでいっぱいになった。」
この歌詞は、マリアがイエスの足に高価な香油を注ぎ、自分の髪で拭う聖書の物語に基づいています。彼女の行為は、イエスへの深い敬意と愛を表現しています。この香油は非常に高価であり、マリアの犠牲と献身を象徴しています。周囲の人々は彼女の行動を理解しませんでしたが、マリアにとっては、イエスの愛と救いに対する感謝の気持ちを表現するための重要な行為でした。これは、個人の信仰と献身の価値を他人が評価できないことを示しています。
I can’t forget the way life used to be
私はかつての人生を忘れることはできません
I was a prisoner to the sin that had me bound
私は罪に縛られた囚人でした
And I spent my days, poured my life without measure
そして私はだらだらと計り知れないほどの時間を怠惰に過ごしました・・・。
Into a little treasure box I’d thought I’d found
でもある時私は小さな宝箱を見つけました・・。
Until the day when Jesus came to me
イエスが私のもとに来てくれたその日から
And healed my soul with the wonder of His touch
彼の奇跡の御業によって私の魂は癒されたのです・・・。
So now I’m giving back to Him all the praise He’s worthy of
I’ve been forgiven and that’s why
私は赦された・・・・。それこそが理由です
I love Him so much
私は彼をとても愛しています
ルカの福音書 7:47 「それゆえ、私はあなたに言う。彼女の多くの罪は赦された。というのは、彼女は多く愛したからである。しかし、少ししか赦されない者は、少ししか愛さない。」
この歌詞は、罪に囚われていた過去と、イエスによる救いの力を語っています。主人公はかつての生活を振り返り、罪の束縛から解放されていない時の苦しみを思い出します。しかし、イエスが主人公のもとに来て、その触れ方で魂を癒してくれたことで、主人公の人生は変わりました。今、彼女(彼)はイエスに対して感謝と賛美を捧げ、赦されたことへの深い愛を表現しています。このエピソードは、罪の赦しとその赦しによって生まれる愛と感謝を示しています。

投稿者
kingbee33@gmail.com
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