「世界陸上」で何度も観た素晴らしい光景

先日まで「世界陸上」がアメリカで開催されていました。

オリンピックとは違って派手な開会式、閉会式などもなく、同じ競技場で一部を除いたほぼ全ての競技が行われます。僕は個人的に商業化され過ぎたオリンピックよりもこっちの方が断然好きです。

毎日熱い戦いが繰り広げられていましたが、その中でひときわ感動したのが女子ハードルの準決勝でした。この試合では準決勝なのに世界記録が出て、しかも走った選手の大半が自己ベストを更新しました。準決勝ですから当然まだメダルはありません。しかも着順で上位2位の人までしか決勝に進めないので、3位以下の選手は残念な結果のはずなのに、どの選手も自己新記録に歓喜し、また自分よりも着順が下位の近くの選手の自己新記録に対してもまるでずっと応援していた身内のように喜んでいました。

これは本当に美しい光景で、まさかハードルの準決勝でこれほど感動させられるとは思いませんでした。そしてそのような視点で見てみると、その後の多くの試合の中でも「自己ベスト」を更新した選手が出た時は、競い合っているもの同士でも拍手やハグがあり、まるでメダルを取ったみたいに歓喜している選手もいることに感動したと同時に、この精神を持つ人たちに心から憧れと尊敬の念を抱きました。

仲間の「自己ベスト」を自分事のように喜びあえる雰囲気作り

僕たちアマチュアの「歌」の世界は、スポーツ競技のように明確な点数が出るわけではないので「自己ベスト」も当人の「手応え」が基準値になります。

僕たち講師の仕事としてはその漠然とした基準である「手応え」に少し解説を加えて、以前と比較してどこが良くなったかを言葉で説明することかなと考えています。それによって練習の方向性や成果目標が見えてくるし、何よりも「なんとなく感じた達成感を他人にもわかってもらえた」という喜びにつながります。これが最もやる気につながるのではないかと最近思っています。

グループの雰囲気としても、仲間が経験値ゼロの段階から少し勇気を出して「歌」の練習を始めて、最初の方はそんなに簡単に成果が出るわけではないけど、そこにウェルカムな土壌があればきっと楽しく続けられるし、日常のしんどいことに対して「歌うこと」と「歌仲間」が支えになってくれる環境をみんなが共有できるのではないかと思います。

ただでさえコロナ禍で他人の厳しい目にさらされながら息苦しく生きているのですから、せめて歌う場所だけはそんな「裁きの視線」ではなく、「良かったね~」と言い合える場所にしたいものです。

投稿者

kingbee33@gmail.com

Satisfy My Soul(略してサティマイ)です。私達は2006年結成、関西(大阪/ 神戸/ 京都)、関東(東京)、中部(名古屋栄)、九州(福岡博多)の4拠点で活動するゴスペル教室です。 コンセプトは「大人の部活」歌い方を教えてもらうだけでなく「自分がどう歌いたいのか?」自分の力で少しずつ掘り下げていきます。 大人になった今だからこそ夢中になれるものが欲しい!!そう思うあなたにぴったりのゴスペルスクールです。 ♪サティマイとは?→プロフィール ♪講師紹介→講師プロフィール ♪無料体験レッスン→申し込みフォーム ♪お問い合わせはこちら ♪お電話でのお問い合わせは→0120-949-386

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