エペソ人への手紙6章10節から20節について

たぶんですけど、この曲は「エペソ人への手紙6章10節から20節」の聖句について歌われているものだと思いますので、まずは訳詞の前にこの聖句について解説します。

エペソ人への手紙6章10節~20節は、クリスチャンが霊的な戦いに備えるための教えです。この部分では、信者がどのように神の力を活用して悪の力に立ち向かうべきか、また信仰を守るための「神の武具」をどのように身につけるべきかが述べられています。

1. 神の力によって強くなる(6:10-13)

パウロは、信者が自分自身の力ではなく、**「主の力」**によって強くなるべきだと教えています。人間の力ではなく、神の力に頼ることで、悪しき者に立ち向かうことができると述べています。

  • 「強くなりなさい」(6:10)は、ただ単に物理的に強くなることを意味するのではなく、霊的な強さを持つことを指しています。
  • 信者は**「悪魔の策略に対抗するために」(6:11)、「神の全ての武具を身に着ける」**(6:13)べきです。この「武具」とは、霊的な戦いにおける守りと力を意味しています。

2. 神の武具(6:14-17)

パウロは信者が霊的な戦いで勝利するために身につけるべき6つの神の武具を挙げています。それぞれは信仰生活における重要な態度や実践を象徴しています。

  • 真理の帯(6:14)
    • 真実を持ち、偽りや誘惑に惑わされないようにすること。神の真理に基づいて行動することが信者の出発点です。
  • 義の胸当て(6:14)
    • 正義を守り、公正な心で行動すること。神の義によって守られている信者は、悪に屈しない強さを持っています。
  • 平和の福音の履物(6:15)
    • 福音を広めるために、平和をもたらす者として歩むこと。信者は、神の平和を伝える使命を帯びていることを示しています。
  • 信仰の盾(6:16)
    • 信仰を持って、あらゆる疑いや誘惑に立ち向かうこと。信仰を持つことで、悪しきものからの攻撃を防ぎます。
  • 救いのかぶと(6:17)
    • 救いの確信を持つこと。自分が神の救いを受けたことを確信することで、心を守り、恐れに打ち勝つことができます。
  • 御言葉の剣(6:17)
    • 聖書の言葉を使って、悪の力に立ち向かうこと。神の言葉が信者にとっての武器であり、悪しき者に対抗する力を与えます。

3. 祈りとお願い(6:18-20)

パウロは、信者が神の武具を身に着けるだけでなく、**「祈りとお願いを絶えず行う」**ことの重要性を強調します。祈りを通じて神との関係を深め、霊的な戦いを乗り越える力を得るのです。

  • 祈りはただお願いするだけではなく、「霊の力によって、すべてのことについて祈り続ける」(6:18)ことが求められています。
  • **「すべての聖徒のために祈りなさい」**という言葉から、他の信者と共に支え合い、助け合う重要性も示唆されています。
  • また、パウロは自分自身のためにも祈りを求めています(6:19-20)。彼は自分が福音を大胆に語ることができるようにと、信者に祈りをお願いしています。

エペソ人への手紙6章10節から20節は、信者が霊的な戦いに備えるために、神の力と武具を活用し、絶え間ない祈りを通じて霊的な勝利を得ることを教えています。信者は自分の力に頼るのではなく、神の力を頼り、信仰と祈りによって悪の力に立ち向かい、勝利を収めるべきだと述べています。


歌詞和訳&聖書照会

The Lord, our God is strong and mighty
主なる我らの神は強く力強い
Ephesians 6:10 (NIV)

“Finally, be strong in the Lord and in his mighty power.”
エペソ 6:10(口語訳)
「最後に、主にあってその大能の力によって強くなりなさい。」


The Lord, our God is mighty in battle
主なる我らの神は戦いにおいて力強い
Psalm 24:8 (KJV)

“Who is this King of glory? The Lord strong and mighty, the Lord mighty in battle.”
詩篇 24:8(新共同訳)
「栄光の王は誰か。力強く戦う主、その方こそ栄光の王。」


Sound the alarm on the holy mountain
聖なる山で警鐘を鳴らせ
Joel 2:1 (NIV)

“Blow the trumpet in Zion; sound the alarm on my holy hill.”
ヨエル 2:1(口語訳)
「シオンでラッパを吹け。わたしの聖なる山で警鐘を鳴らせ。」


He’s wonderful and powerful and mighty is His power
主は素晴らしく力ある方、その力はまさに偉大
Psalm 145:5-6 (KJV)

“I will speak of the glorious honour of thy majesty… And men shall speak of the might of thy terrible acts.”
詩篇 145:5‑6(新共同訳)
「あなたの威光の荘厳を語り…あなたの大いなる御わざの力を人々が語る。」


この冒頭のセクションは、「主なる我らの神」の力強さと威厳を賛美し、私たちを守り導いてくださる主の偉大さを力強く表現しています。
エペソ人への手紙6章にある「神の全武具を身につけなさい」との勧めを思い起こさせ、私たちが見えない敵と戦う際に頼ることができる「強く偉大な盾」としての神様の姿が描かれています。
また、聖なる山でラッパを鳴らす情景は、神の力が届く地で目覚ましを促し、信仰の観客へ呼びかけるようにも感じられ、まるで「今こそ目覚めよ」と告げる神の声のようです。


There is a battle against you and me
あなたと私に向かって戦いがある
2 Corinthians 10:3 (NIV)

“For though we live in the world, we do not wage war as the world does.”
コリントの信徒への手紙二 10:3(新共同訳)
「わたしたちは肉にあって歩んではいても、肉に従って戦ってはいません。」


But not a war that our eyes can see
しかしそれは目に見える戦いではない
2 Corinthians 4:18 (NIV)

“So we fix our eyes not on what is seen, but on what is unseen…”
コリントの信徒への手紙二 4:18(新共同訳)
「私たちは見えるものではなく、見えないものに目を注ぎます。」


We wrestle not against flesh and blood
私たちの戦いは血肉に対するものではない
Ephesians 6:12 (KJV)

“For we wrestle not against flesh and blood, but against principalities…”
エペソ 6:12(新共同訳)
「私たちの戦いは、血肉に対するものではなく、支配や権威、この暗闇の世界の支配者たちに対するものです。」


But power and principalities
むしろ権威ある者たち、支配者たちとの戦いである
Ephesians 6:12(続き)

“…against the powers, against the rulers of the darkness of this world…”
「この世の暗闇の支配者たち、また天にいる悪の霊に対するものです。」


So we must take up our spiritual weapons
だから私たちは霊の武具を取らなければならない
Ephesians 6:13 (NIV)

“Therefore put on the full armor of God…”
エペソ 6:13(口語訳)
「それだから、神のすべての武具を取りなさい。」


And we must seek the refuge of God
そして神の避け所を求めなければならない
Psalm 46:1 (NIV)

“God is our refuge and strength, an ever-present help in trouble.”
詩篇 46:1(新共同訳)
「神は我らの避け所、また力。苦しむとき、そこにある助け。」


For He’s a strong and a mighty tower
神は力強く堅固な塔である
Proverbs 18:10 (NIV)

“The name of the Lord is a fortified tower; the righteous run to it and are safe.”
箴言 18:10(新共同訳)
「主の御名は堅固な塔。正しい人はその中に走り込み、守られる。」


The devil is defeated today by His power
悪魔は今日、神の力によって打ち負かされた
Romans 16:20 (NIV)

“The God of peace will soon crush Satan under your feet.”
ローマ 16:20(新共同訳)
「平和の神は、間もなくあなたがたの足の下でサタンを打ち砕かれるでしょう。」


このセクションは霊的戦いのリアリティに焦点を当てています。私たちが日常で直面する不安や誘惑、混乱は、しばしば目に見えない力との戦いであることを思い出させてくれます。

エペソ書で語られているように、信仰者には霊的な武具が与えられており、神の力と保護のもとでこそ、この見えない戦いに立ち向かうことができます。詩篇や箴言が示すように、神は私たちの避け所であり、強固な塔のように安全な場所です。

そして、この戦いは敗北で終わるものではなく、すでに神の力によって勝利が約束されています。悪魔はすでに敗北し、私たちはその勝利に立っているという力強い宣言が、聴く者の心を勇気づけてくれます。


Who is the King of glory?
栄光の王とは誰か?
Psalm 24:8 (KJV)

“Who is this King of glory? The Lord strong and mighty, the Lord mighty in battle.”
詩篇 24:8(新共同訳)
「栄光の王は誰か。力強く戦う主、その方こそ栄光の王。」


この問いかけは詩篇24篇の核心であり、礼拝の中心でもあります。「栄光の王」とは誰か――それは力強く、戦いに勝利する主なる神ご自身です。この問いと答えは、神の存在の壮大さと、彼が王として支配されていることを繰り返し思い出させてくれます。

礼拝の文脈では、この問いは「栄光の王に心の扉を開こう」という招きにも聞こえます。神の偉大さに目を向けることで、私たちは恐れや不安を乗り越える勇気を得ることができるのです。

このフレーズはゴスペルにもしばしば登場し、栄光の王である神を称えるパワフルなコール&レスポンスとして使われています。神が誰であるかを思い出し、その偉大さに心を向ける時間になるでしょう。


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