曲の「楽しさ」を一つに絞ってみる
不思議なもので歌の練習をしたり、レッスンの為の予習をしたりしているときにふと「この曲のテンポって好きやなあ」って思った瞬間からモチベーションが上がり、その曲の色んな良い部分を発見することができます。
上では「テンポ」を例に挙げてみましたが、他にも歌詞やメッセージであったり、アレンジであったり、ヴォーカリストの声であったりいろんな要素で僕たちは曲を好きになります。
同じ言葉でもただ語られるのではなく、曲というお化粧箱に入ることでとても身近に感じたりすることができます。
感性が豊かな時、気持ちが軽くて幸せを感じているときは物事を素敵に感じることができます。そんな時に一つの魅力に絞ってみます。先ほどのテンポであれば、いろんなテンポの曲を聴いてみると、「バラードならこれくらいが心地よいな」とか、「ビートが3拍子ならこれくらいの速さが私は好きだな」とか、自分の好みが見えてきますよね?これが大事なんです。
よく「あ~私はこういうの嫌い」とか「こんなのダメな人なんです」みたいなことを自慢げに自分語りする人もいますけど、はっきりいってなんて返事したらいいのか分かりません。でも逆に「私こういうの大好きなんです!」というのを聞くと意外に覚えているもので、よく似たものを見つけたら教えてあげたくなったりします。
「好き」は恒常的にモチベーションをあげてくれるし、コミュニケーションの潤滑油になると僕は思っています。