Bee考欄 2019.4.16
「できない」をプラスに変える思考
昔、一緒に仕事をした仲間ですごく人のやる気を引き出すことがうまい人がいました。
彼とはあるイベント企画のための6人の短期プロジェクト・チームで一緒だったけど、とにかくすべてにおいてポジティブで同年代だったけど本当に尊敬できる人でした。
この「すべてにおいてポジティブ」というのは過去に彼以外にはあまり出会ったことがありません。
これから起こることに対してとか、それに付随する要素に対しての「希望的観測」としてポジティブであったり、いわゆる「楽観的」という意味でのポジティブな人はそこらへんに山ほどいます。
彼の他の人との違いは「自分の嫌いな部分」「自分の苦手なものごと」「思い出したくない後悔する出来事」を洗いざらい自分の前にさらけ出して、それを徹底的にポジティブな解釈に変えていくこと。
これは俗にいう「言い訳」とは次元の違うものです。
他人に対して「なぜ自分があの時そうせざるを得なかったのか」という取り繕った理由を述べたり、愚痴を言ったりするのではなく、「自分だけはあの時の自分の気持ちを知ってやってる」という自己解決を必ずやることを心がけている人でした。
自分の弱点を客観視して、過去にできないことや苦手なことから逃げたりした自分をも俯瞰で観ることで許すというのは一見失敗から何も学んでないように見えますが、彼の理屈は「できないときにはできなくて当たり前」というものでした。なので何が理由でできなかったのかさえ理解できていれば良いのであって、過去の失敗にとらわれて動きが制限されることこそが無駄なんだそうです。
そんな彼がプロジェクトのリーダーだったから、あとの5人のメンバーは失敗を恐れずに済んだし、また失敗は結果ではなく、「必要なことを抽出するための過程」であるという考えのもと仕事をすることができました。
この結果、僕たちのプロジェクト・チームは最速で目標の数値に達し、その後記録を塗り替えることができました。これは外から見れば成功が早かった成績優秀なチームに見えますが、事実は異なります。僕たちのチームはリーダーが失敗に対してポジティブであったおかげで、数多くの失敗を躊躇なく他の人の倍の速さで経験できただけのことでした。
精神的には失敗に向き合う数が多ければしんどいものですが、ちゃんと自分自身の心の中で納得できる理由を持つことができれば怖さはなくなります。
いま思えば失敗しないように要領だけで生きているほうが、イザというときに恐ろしいとさえ思います。
関西の他、名古屋新栄、東京新宿・銀座・水道橋、九州博多にも!
いつかやりたかったゴスペル。試してみるならロカマイ!
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