大人の為の部活系ゴスペルSatisfy My Soul(サティマイ)です。大阪中津・豊中・神戸元町・京都・博多天神・東京高田馬場・名古屋で練習しています♪

神戸チキンジョージLIVE !!

リポート

2017年11月12日。神戸三宮にある老舗のライブハウス「CHICKEN GEORGE」にてライブを行いました。

Satisfy My Soul の自主興行としては去年の大阪城野外音楽堂以来となるので1年ぶりとなります。これまで年に2回以上は必ずやっていた自主興行ですが、今年は老人ホームやデイケアセンター、障がい者地域作業所などで歌わせてもらうボランティアに本格的に取り組んでいましたので、そういう意味では人前で歌う機会は回数だけで言えばこれまでとは比べ物にならないくらい多い年でした。

今回はサティマイとしてははじめての「ライブハウス」。ステージの大きさを考えて、出演人数に定員を設けていましたが、意外なことに久しぶりの関西地区のライブということで名古屋や博多、東京からの参加者が早くから申し込みをされて一瞬で定員は埋まりました。当初は従来通り生バンドの演奏でやるつもりだったのですが、諸事情あり急遽オケに変更しました。そのためステージのスペースが少し広く使えるようになり増員出来たおかげで、申し込みが遅れた関西メンバーも出演が可能になったことは結果的には良かったのかもしれません。

オケで歌うことに関しては、僕自身はゴスペルを始めた20年前から一つの信念を持っていました。それは「歌だけが生である」という意識を強く持つことです。

自分のグループでも数多くオケで歌ってきましたが、「バンドがいなくても、それを忘れさせるくらいのライブ感を出せなければ、本物の歌モノとは言えない」と思って、小さな商店街などで少ないお客さんの時ほど全力でパフォーマンスをやってきました。今回のチキンジョージでオケでやると決めたその瞬間から、僕の中にはこれまでやったことのない新しい「Satisfy My Soul」の形が決まったような気がします。

最後のひと月はレッスンでも試行錯誤を繰り返して、本当に直前に手ごたえをつかみました。レッスンではチキンのライブに出る人もそうでない人もおられますが、それは11月12日にいるかいないかだけのことであり、基本的には1年かけて音を作り上げてきた同じ仲間です。ですのでレッスンに参加する人は出演の可否には関係なく全力で歌ってもらいました。誰がやっても同じような感触が無ければ、当日もメンバーのコンディションなどで成果の振れ幅が大きくなります。そこにこだわって毎日のレッスンでは可能な限り、本気で歌ってもらうようお尻を叩かせていただきました。

さて、ライブ当日は2部構成。完全入れ替え制で夕方からの1部は「サティマイ」そして夜からの2部はグリースタイルの洋楽コーラスグループ「Hot Stuff」となりました。通常なら時間差があるので、会場への入り時間もずらしたりした方が体力的には良いのですが、今回はあえて全員12時集合とし、お互いのリハーサルを観てもらったり、客席作りなどの会場準備もお手伝いしあいっこしてもらいました。互いのリハーサルを観ることで、ステージで歌ってる時にはわからない感触がつかめますし、自分たちが歌うステージを支えてくださる裏方のスタッフの存在を知ることができますから。

リハーサルでは初めは少し緊張が見えはしたものの、元来本番には強いグループです。約1時間、フルメニューのゲネリハを終えた時には、メンバーの中にも「今日はいい感じ!」と確信できる何かがつかめたように見えました。

本番前に楽屋でお祈りを終え、いざステージへ。1曲目はクインシー・ジョーンズのアルバム「ヘンデルのメサイア」から「Hallelujah」。幻想的なイントロからリズムが入っての第一声です。

「よっしゃ来た!!!」(僕の心の中の叫びです)

最初の「はっれっる~や」の跳ね具合で、メンバーが緊張してしまうかどうかが決まると思っていましたが、なんのその。ちゃんと勢いよくアクセントをつけた音は、きれいに力が抜けて滑り出しました。こうなればこの曲は大丈夫。力んでしまえば強弱が出ないのでバタバタした音になりますが、いい感じに力が抜けたサウンドはうねりますし、音の立ち上がりもシャープになります。

ゴスペルは最終的には「言葉」。音にこだわって練習して、脳みそで考えなくてもそれができるようになることで、はじめて思考は意思となり感情を生み「言葉」になります。喜びの感情から生れる言葉として歌えなければゴスペルとは言えない。

客席にどう聞こえたかはステージに立つ僕たちにはわかりません。だけど僕の中では今回のライブでは僕たちは間違いなく「言葉」を歌えたと確信できています。自画自賛みたいに思われるかもしれませんが、僕の30年のキャリアの中で数回しかない満足感が今回のライブにはありました。それはやらされたものでなく、教わったものでもなく、その場で生れたのか降り注いだのかよくわかりませんが、紛れもなく「ゴスペル」に包み込まれた瞬間です。

いろんなことがありましたが、報われました。一緒に作り上げた仲間に感謝します。

神様、ありがとうございます。僕たちにゴスペルを通じて与えてくださる祝福に感謝します。

2017年11月  Satisfy My Soul  Bee 芦原