カトリック夙川教会でのコンサート


2018年7月14日(土)、素晴らしい日になりました。

2018年7月14日(土)、カトリック夙川教会にてSatisfy My Soul, 親子ゴスペルTiny Steps,Rock-a My Soulの3団体合同コンサートを行いました。実はこの3つの姉妹グループが合同でコンサートをするのは今回が初めてです。

夙川カトリック教会とは?

カトリック夙川教会は遡ること今から97年前の1921年(大正10年)パリ外国宣教会のブスケ神父が札場筋に家を借り、そこの2階を聖堂とした「聖なるロザリオの教会」が始まりとされています。

あの有名な作家、遠藤周作氏はこの教会で幼少のころ洗礼を受けました。彼の小説の中にたびたび登場する「ぶかぶかの西洋仕立ての洋服を着せられて母親に連れてこられた教会」というのがこの夙川教会です。

これまでの100年近い歴史の中で、実は今まで一度もゴスペルが聖堂で歌われたことはありませんでした。

私たちが初めてこの教会を訪ねて、「コンサートをさせてくれませんか?」とお願いしたのが5年前になります。その後、夙川に教室を作った時も「いつかはこの聖堂で・・・」という思いを持っていましたが、2018年にようやくその思いが実現の運びとなりました。

私たちの団体を理解していただき、門を開いてくださった神父様と信徒のみなさま、そしてスタッフのみなさまに心から感謝します。

阪神大震災、そして亡き父と見た思い出の聖堂

以前の記事からの抜粋

20代の後半、父親の仕事の手伝いで神戸の造船所に通っていました。その時に阪神大震災があり、阪神高速をはじめ主要道路ほ壊滅状態となり、使える道路もそのほとんどは救援物資運搬が優先されましたので、大阪から神戸に通うのに毎日6時間くらいかけて裏道を駆使していたのですが、そのルートとして西宮~夙川~芦屋~三宮を結ぶ「山手幹線」を使っていました。

とはいってもこの地域の被害も甚大で、何か月も道路はがれきのために寸断された状態だったので、普段であれば車が通らない細い路地を使い何度も迂回しながら通っていました。そのため仕事よりも通勤の疲労の方が大きく、特に夙川~芦屋間は大きな被災地域だったので迂回できる路地も限られてて大変苦労しました。

すれ違いにも神経を使う細い路地で何時間も渋滞の中を運転しているとき、やっと広い道に出てあともう少しと思えたのはこの「カトリック夙川教会」の建物が見えたときでした。この教会も震災で大きな被害がありましたが、礼拝堂などは倒壊しなかったので、毎日しんどい運転をしながら、教会が目の前に見えたら救われた気持ちになれたのを覚えています。

これを書いた後、コンサートの10日前の7月4日にガンで闘病中だった父はこの世を去りました。

それもあって僕にとっては、毎日父と見た思い出の建物(ランドマーク)であったこの教会で行った今回のコンサートは特別のものとなりました。

リハーサルから感動・・・!

今回はすべて自分たちで機材を持ち込み手作りでやるコンサートでした。前の晩に豊中のスタジオの機材をレンタカーに積み込みました。ロカマイのメンバー二人と講師のかおり先生が手伝いに来てくれてとても助かりました。なんせうちは僕は50肩で両腕が上がらないし、ノリさんは頸椎ヘルニアです。ロカマイの二人は来た時から本気モードで軍手に首タオルというお姿が頼もしかった。

当日は朝9時に現地集合です。神父様にお願いして「御聖体」を移動していただくことが朝イチのお仕事ですが、僕はカトリック教徒でないのですべてが初めてです。わからないことは質問しながら失礼のないように準備を進めます。

そんなこんなしているうちにロカマイのメンバーが昼前には集まり、お昼ご飯の後リハーサル開始です。ロカマイ~親子ゴスペル~サティマイの順番でリハーサル。普通ならセッティングの都合で出演順の逆にリハーサルをする方が音響としては楽ですが、そうしてしまうと夜に出演のサティマイが朝イチに集合しなければいけなくなります。ただでさえ今年は猛暑ですし、過去に東京や名古屋で行ってきた教会コンサートはほとんどがエアコンが効かなかったので、手作業の段取りを少し増やすことで各グループの待機時間を均等にすることを優先しました。

心配した機材のトラブルもなく、数年前に購入したけど1~2回しか実戦で使用したことがなかったデジタル・ミキサーもなんとか問題なく使えました。高い天井の聖堂に僕たちの歌声が響きます。想像以上に良い音が出て感動でした。今回は無料のコンサートでしたので受付もなくリハーサルも半公開リハでしたから、気づいたら客席はぼちぼち人が入り始めていました。いよいよ本番です。

いつもとは少し違う「本番」

残念ながら今回は聖堂内での写真撮影禁止ということだったので一切歌っている写真や動画はありません。でも逆にその分出演者全員が「今を心に刻もう」という気持ちで、一瞬を味わいながらいつくしむように時間を過ごせたと思えます。記録を残さないというのもそれはそれで良かったような・・・。

ここ数年でサティマイも大きく変わりました。数年前と現在では一番何が変わったというと「こうでなければいけない」という見えない呪縛から少しずつ距離を置いて、少しずつですけど「自分らしさ」がグループの魅力につながって来ている気がします。

コンサートが終わってたくさんのメンバーさんからメールをもらったり、声をかけてもらいました。そのほとんどが「長い間このグループにいるけど今が一番いい雰囲気です」と言ってくれてます。

今回は久しぶりに教会で歌うということもあり、普段のホールコンサートとは全然違うスタンスで臨んでいました。

お金をもらわずに無料にしたのも、歌を聴いてもらうとかパフォーマンスを見てもらうというよりは、あの空間とあの時間をそこにいるすべての人と同じ条件で共有できたらという思いがあったからです。

神様は僕たちだけに何かを与えたわけではなく、だれもが手にすることのできるように僕たちを選んで働かせてくれたんだと思っています。

今回コンサートが終わってどのような気持ちに満たされたかというと、やり遂げたという達成感ではなく、みんなと一緒に奇跡を共有できたという一体感だったような気がします。誰が主役というわけでもなく、でも誰もが主役のような・・よくわからないけどすべての存在には価値があるという気がしました。

すべての存在に心より感謝します。ありがとうございました。ハレルヤ!!

 

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